分かちあいたいブログ

福祉サービス事業所で働いてます。福祉のこと。他いろいろ 

ニュースを読み

脱法ドラッグ、取り締まり強化へ 厚労省、警察と連携 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース  

という記事を読み。。

数年前、親類等の受入先がない刑務所満期釈放者の支援に入ったことがある。

福祉サービスとして支援するにあたり、連携の体制が整っていたことと、何回か組んだことのある社会福祉法人の相談員からの依頼ということもあり、訪問系サービスの担当は私がすることになった(事業所にそういうキャパ無いよ、でお断りすることもできるのですが。ご縁があったのでしょう)

 

こころの科学|日本評論社(参照)

特集1
薬物乱用・依存
雑誌コード: 63955 発刊日:2003.08.25
旧ISBNコード4-535-14011-1
ISBNコード978-4-535-14011-0
B5判  偶数月25日発売  在庫あり

定価:税込 1,234円(本体価格 1,143円)

参考書籍を読んだり、ダルク(薬物依存者を対象とした民間リハビリテーション施設)に相談したりして、 利用者とどう関わっていこうかと考えた。

 

幼い頃(昭和です)テレビで薬物乱用者のドラマだったか映画だったかを見たことがある。怖いね、手を出しちゃあいけないね、なんて5歳児の私がそう思ったのを記憶している。今回のケースは情報や知識の整理もままならずで、テレビで見た薬物乱用者の映像がおぼろげに頭に思い浮かんでくる。そして、契約の時がきた。  

「もし、そういうことが起こったときは、通報します」と伝えた。利用者は承諾し、通報して下さいと言った。 

 

自宅へ訪問して、1対1で関わっていく。 

利用者の 部屋で2人きり。

私の知らないことや興味のないことも、たくさん話してくれた。私は、それに耳を傾ける。知ったかぶりもしないし、媚びもしない。利用者が話す内容は自由なので、拒否はしない。事実は伝えますが。 

けれど、やっぱり、他の利用者の方とは違った緊張感を感じていました。翻弄されないように、私自身の日常に支障をきたさないよう、私という軸がブレないように意識していました。それは、普段よりもより一層に。 

 

一人の利用者に、数人のヘルパーが支援に関わっていくというのが好ましい形のようです。視点の偏りなどが防げるからでしょうか。 

その利用者の方と、ある程度、信頼関係が築けてきたので、私以外のヘルパーさんとも上手くやっていけるのでは、と見込んでヘルパーさん達に訪問してくれるよう、仕事を頼みました。ところが、みんなに断られてしまいました。理由は、怖いから。  

あるヘルパーさんのご主人は断固として反対していると。

それについては反論の余地なしです。私も受入れをギリギリまで考えていましたし、カウンセリングにかかることになるかもしれないと覚悟を決めての契約でしたから。ヘルパーさん達の、恐怖を思うと無理はお願いできませんでした。現に、私以外の担当者も、自分でなくて良かったと、ホッと胸を撫で下ろしている風でしたし。 

 

ですが、その利用者から私個人が不快な目に遭うことはなかったです。 

だからといって肯定もしませんが。否定もしません。

結果は、短い間の関わりでしたが、更正され自立されていることと思っています。 

 

最後に 

 

 引用です 

塗布された物質が何で、人体にどのような影響を及ぼすかわからない

「同じパッケージのものを買ったはずなのに、2つ目で全く違う症状が出た」という体験談もしばしば語られる。 

治療者にとっても、使用している薬物の成分も害も予後も全く分からないまま手探りの治療を余儀なくされている

「ニュースでみて怖くなって受診した」

「急に脈拍が遅くなって、死ぬかと思った」

「やめようとしたけど自分だけじゃやめられなかった」

入院に至っても、急性期治療は対症療法にとどまらざるを得ず、入院時にリスクを含めた見通しが立てにくい。

成分が分からない上に次々と新しい薬物が売買され、薬物の作用も予後も治療効果も予測がつかない。

 

これといった治療薬がないというのは辛いですよ