自分の領域で生きる
病気の進行により、身体が、機能しずらい状態となり、昔と今を比較して、嘆く。
それは、当然、辛いことだと思うので、嘆いていいと思う。
だけど、身体を憎しみ、痛めつけるようなことをするというのは、非現実だ。
新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力 という本に、生老病死に関するワークがあり、興味深くて読みました。
ワークは、シンプルな4つの「問いかけ」に答えていくだけ。
ストレスや苦しみから解放されるという。
ひっそりと脳内で作りあげたストーリーが、4つの質問により暴かれていく。
今を生きるヒントや知恵が書かれてあります。
体というのは、考えたり、気にかけたり、自らについて問題を抱えたりしません。自らを攻撃したり、辱めることもありません。ただ、バランスのとれた健康な状態であろうとしているだけです。
(中略)
私たちが混乱状態に陥ってしまうのは、ストーリーを探求しないまま信じこんでいるからです。自分の体についてのストーリーを語り、問題があると信じてしまいます。そして「~さえ変われば、自分は幸せになる」と信じ込んでしまうのです。けれども私の苦しみは、私の体のせいではありません。
あなたにとっての「正常」とは?
あるがままの現実が自分にとって正常でないと信じる時、あなたはどう反応しますか?恥や悲しみ、絶望。その考えがなければ、あなたはどうなりますか?自分の状態に対してゆとりをもち、それが何であれ、愛することができる。なぜなら、自分にとってまったく正常な状態であることに気づくからです。人が自分と違うように見えたとしても、彼らにとっての正常は、あなたにとっての正常ではないのです。
「私の領域」「あなたの領域」「神の領域(地震・洪水・戦争・死・過去や未来・現実などコントロールできないもの)」 という3つの領域を理解することで、ストーリーに気づき、自分の領域にととどまるようになれば、人生は解放されるとある。
受容できず、葛藤の最中にいるときこそ、このワークが、救済となるような気がする。
以前、四六時中、振線(意思とは関係なく生じるふるえ)で揺れている高齢者と仕事で出会った。
『この振るえ、面白く見えるでしょ。
こんな体だけど、過去に悪いことをした覚えはないの。
普通に生きてきた。
だから、罰が当たってこうなってるとは思えないのね。
罰が当たらないように、生きてきたのにね。』
と言って、私の方を見て、優しい顔で微笑んだ。
今、思うと、この方は、ワークでいうところの「自分の領域」を大切にしていたように思う。
自分以外のこと、あれやこれやと考えても、分からない。
分からないことにエネレルギーは費やさない。
あるがままの現実を生きるお手本のように、今も私のなかで、この方は、品良く笑っている
新しい自分に目覚める4つの質問―――ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力
- 作者: バイロン・ケイティ,ティム・マクリーン,高岡よし子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/07/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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