中庸が良さそう
プレ更年期だとかで自律神経失調で処方された漢方の加味逍遙散を飲み出して1ヶ月が経った。体質に合っているのかコレがなかなかの効きをみせ、今はもう死を思わせるような激しく打ち付ける動悸や尋常ではない波打つ脈拍に右往左往せずに済んでいる。それでも油断して気分が良いからといって調子に乗ると気が上がったまんまドッドッドッドッドッドッと体内で振動するか、みぞおちがソワソワとなる。微弱といえ今までなかった体感は不快であり不安を誘うので、そーっと用心しながら日々を過ごしている。
『ライフサイクルの心理学―こころの危機を生きる』という本に、中年期は再び迷いの中へという見出しがあり、そこには中年期の危機という興味深い内容が書かれていた。中年期というのは子の巣立ちや仕事など生活上の変化に伴い、人生の前半で作り上げた自己像が壊れ、再び自分とは何かを考え直す混乱と模索の時期であるという。
そう言えばそうかもしれない。子供も成長し親離れ子離れの真只中で、母親という役割をこなす時間が少なくなった。この分離の時期を境に自分とは何か?という問いが人生から突きつけられるというのか。
20代の頃にエニアグラムという性格のタイプの分析というのに興味を持った事がある。自分がどのタイプなのかを探り、自分を知ることで、悪しき自我の傾向と対策を練って、転ばぬ先の杖にしようと目論だが、私は、自分がどのタイプなのかサッパリ分からずにいた。周りの人たちは、わたしはタイプ6だのタイプ7だとか言って、早々に自分を振り返っていたが、私は、自分がよく分かりませんという答えのまま半年間の受講が終わった。そしてまた次の講座も受講した。その頃から、自分とは何か?で悩んでいたのだろう。しかし深みもへったくれもなく生きていた私は自分を知る手掛かりさえ分からずにいた。
あれから十数年が経った。自分とは何かという自分探しには少しうんざりする。自律神経失調で不安感や動悸、吐き気で悶絶していた時、原因探しをしてしまう時があった。そんな時は決まって更なる不調に悩まされた。過去がどうであったかというのを振り返る際に、感情まで湧き立たせてしまうと吐き気や頭痛が起こり、しんどいながらも自分から離れるような作業をすることが気持ちや体を楽にしてくれた。部屋の片付けや掃除、料理、ボーッと景色を眺めるとか。自我は苦を好むらしいが、自律神経を狂わせてまで自我にお付き合いする事は控えたい。それが、今の私の気づきかな。
エニアグラム―あなたを知る9つのタイプ 基礎編 (海外シリーズ)
- 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,みやもとあきこ,Don Richard Riso,Timothy McLean,Russ Hudson,高岡よし子,ティムマクリーン
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/10/19
- メディア: 単行本
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