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分かちあいたいブログ

福祉サービス事業所で働いてます。福祉のこと。他いろいろ 

インコ芸「輪投げ」までの道のり

コザクラインコのプーちゃんが1才になった。病気やケガもなくスクスクと育ってくれている。

飼い方については習性なんぞコレっぽっちも知らずにいたもんだから、日に日に成長するプーちゃんをどう育てていけばいいのか、ネットで検索したりインコ関連の本を読んだりしてフムフムと。なかには芸をするインコもいると知って、プーちゃんも!!と私はその気になってしまった。生後4ヶ月目、プーちゃんに芸を覚えてもらうべく、木製の小さな輪投げを100均で買ってきた。輪の部分は嘴でつまみやすく入れやすいものが良かろうと思い、文具用品のカードリングで輪投げの練習をスタートした。

 

その本には、まずは輪をくわえさせる事から始めると書かれていた。プーちゃんは私が手に持つものには全てに異様な好奇心と攻撃性が芽生えるようで、カードリングを私が手に持ったと察知した途端、それをよこせ!と嘴でブン取りにきた。しめしめ、まんまと引っ掛かってくれたもんだとほくそ笑み、「プーちゃん上手!」と好物の餌を一粒与えた。これを暫く繰り返しているうちに、なんだなんだ輪っかをくわえるだけで餌くれるのかい?と餌欲しさにカードリングをくわえてはポトっと落とし、餌くれよ!と手に近づくまでになった。

 

次へとスッテップアップ。今度は、カードリングの輪をくわえて支柱まで移動することを覚えてもらう。今までは輪っかをくわえるだけで「上手!」の合言葉と同時に餌が貰えたが、この肯定では輪っかをくわえるだけでは「上手」という合図もなければ好物の餌もビタ一文くれてやらない。そうすることで、インコは考えると本に書いていた。プーちゃんが考えたかどうかは定かでないが、輪っかをくわえては放し歩み寄って、餌待ちする姿に飼い主として切ないものを感じた。とにかく輪をくわえて支柱に近づくんだ!そうすれば餌にありつけるんだ!プー!がんばれ!と心の中で叫んだ。

プーちゃん、これは輪投げというものでね、輪っかをガジガジ噛んで破壊して遊ぶオモチャじゃないの。あの支柱に輪を入れるのね。「輪投げ」プーちゃん、「輪投げ」と言って、私の一人輪投げを何度か見てもらった。その様子をじーっと見てくれるんだけど、興味ないもんねー!と言ってるかどうか分からないが、コザクラインコ特有の金切り声をあげて手の届かない家具の上へと飛んでいった。うんざりきたのだろうか。もうこれは根気比べである。

どちらかが妥協するしかない。私は諦めたくなかった。プーちゃんの視野に入るところで、一人輪投げを繰り返した。さいわいにしてプーちゃんはよく懐いてくれていたので、いつまでも家具の上で金切り声を出すのも飽きるのか、再び肩に止まり、私の一人輪投げを見てやることにしたようだ。

 

気が向いたようである。輪をくわえておもむろに歩いた。それが、たまたま支柱に近づいたので、すかさず「上手!」と言って餌を与えた。この偶然にすかさず「上手」と言って餌を与えるのと、私の一人輪投げを見せるのを繰り返した。そうこうするうち、輪っかを支柱に入れるというのが分かってきたように思えた。なんとなく。

 

しかし、ここからが難関であった。支柱まで輪をくわえて歩き、輪を放す。だけど、なかなか輪が支柱に入らない。首をクッと伸ばし努力する様子もみられた。が、どーにもこーにも入らない。プーちゃんは、とうとう癇癪を起こした。「輪投げ」と私が言うと、拒絶反応なのか金切り声をあげる。輪のカードリングをくわえて飛び、しばらく噛み噛みした後、テレビの裏に落としたり、くわえたままスピードを上げ部屋中を飛び回り、どこかに落として失ってしまう。これには、私も、輪投げを諦めるしかないのかもしれないと思った。ある時はゴミ箱にカードリングを落とすという事もあった、偶然だとは思うが、相当な抵抗だとうかがえる。かれこれもう4ヶ月間、「輪投げ」輪投げと言い続けてきたが、カードリングは次々と行方不明になり残り僅か。

 

ユーチューブで輪投げをするコザクラインコを見て、プーちゃんにもと思ったが、双方さっぱりコツが分からない。トチ狂ってるかもしれないが、プーちゃんにユーチューブを見せてみた。動画には見慣れた輪投げが映っている。プーちゃんはじっと見ていた。よそ様のコザクラインコが輪をくわえ器用に支柱に入れているのを凝視している様であった。それから三日後、プーちゃんは、輪投げを成功させた。人にこれを言っても誰も信じてくれないんだけど、プーちゃんは動画をお手本にしたんだと思う。インコにしか分からないコツがあったのかもしれない。きっと。

 

 

インコ芸&おしゃべりレッスンBOOK

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