バーンアウト
介護の仕事に就いている女性は、私の知る限りであるが、母子世帯が多い。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shien_01.pdf
ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)が偏っていようと、働かざるを得ない事情があるのだ。同じ女性として、よく似た背景の持ち主として、共感すると同時に心配もする。
健康を害しないだろうか、などを。・・
しかし、会社は、安い賃金でも文句も言わず働く労働者を、良い人材として重宝する。
私はバブル期を知らない。学生時分、『株が暴落し始めた!!』と血相を変えて言い放った社会科の教師は記憶しているが。
現在もバブル期の価値観で仕事を語る自営業者や経営陣トップのいる会社に、うっかり採用されてしまったら、これはコトだなと悲観する。
正規社員で雇用してあげているのだ、と善人面して話す役員の面の皮の厚いのには、不快極まりない。
年間所得が200万前後あるかないかの層は、貧困層なのだ。
仕事では、直接報酬に関係しない労働も回ってくる。
恩着せがましい会社だと、不必要に思える労働まで与えてくれるようだ。
僅かな空き時間に、事務所の窓拭きや床掃除を常勤ヘルパーさんがするという話しを聞いた。
上層は笑みを浮かべて、すすんで掃除をしてくれる、と。
利用者宅で業務としての掃除をして、一息ついて事務所に戻ればまた掃除、私なら、これはイジメだと思ってしまう。
労ってあげて欲しい。
上層の享楽欲しさから会社の成長を従業員に求めるなら(はっきりそうとは言ってこないので、見極めて下さい)働く者の心の健康被害は増していくだろう。
福祉の仕事は対人援助であり、利用者も援助する側も、自分の中心の軸がぶれるほど、心のデリケートな部分に触れてしまう時がある。
サービスを終え、事務所に戻ってきた介護員に、無神経にも見て取れる態度や言動をできれば上層の方々には謹んでもらいたい。
自分のポテンシャルと愛社精神とは、全く別ものです。