『お年寄り 孫の手本 いい横断』 超高齢化社会の危険な交通社会
超高齢化社会は交通社会にも影響を及ぼしているようで、ここ最近、高齢ドライバーの事故ニュースなんかをよく目にするようになった。警視庁の調べによると、85才以上の男性45%が運転をしているだとか。身近では、渋滞でもしてるのかと車線変更して追い越すと、高齢者マークを貼った車の数珠繋ぎだったという事があった。車間距離を十分に取られ走られていた。
この道路を逆走した70才男性は、どこから逆走したのか覚えていないらしい。ついこの間は、高速道路を逆走した高齢女性のニュースを見たばかりだ。道路を逆走する車を想定して用心して走らなければならないのが安全運転の心得となるのは怖い事だと感じている。
国民生活基礎調査により4世帯に1世帯が高齢者世帯という結果が明らかになった。私は仕事で車をよく使う。道を走れば高齢者を目にする機会が増えたという気がしている。
先日は、歩道を外れ車が行き交う道路を徐行より遥かに速度を落としきった乳母車をついて歩く老婆を追い越した。
ある時は、横断歩道の片側まで飛び出し、急ブレーキを踏ませて車を止まらせる高齢者を目撃した事もあった。その高齢者は飛び出した後で元気よく片手を挙げていた。
またある時は、片側2車線の中央分離帯の植木の中から身を半分乗り出し今か今かとタイミングを見計らう横断待ちの高齢者がいた。夏場は植木も生い茂りドライバーにしてみれば完全に死角である。まさかの、ひょっこり高齢者に気付く人の方が少ないだろう。
といった具合に、高齢者の道路横断マナーの悪さと危険極まない姿を幾つか目撃しているのだが、これでは事故に遭って当然で巻き込まれた側は災難だ。道路乗っ取りがコメディではなくリアルとなると笑えない。
高齢者人口が増え、足代わりに車を使う高齢ドライバーは多いが、少しの衝撃でも骨折するリスクの高い高齢者との事故は極力避けたいものだ。警察庁交通局が監修の安全BOOKより危険予測の参考に。
高齢者の運転特性とは
・情報を収集し対応することが苦手
・疲労時の回復力が低下している
・動いているものを見る視力が低下
・標識などの認識が遅い
・判断の誤反応をする
周囲の運転者が配慮するべき点とは
・車間距離を十分に取りましょう
・急な進路変更をすることを予測する
・停止せず交差点へ進入してくることを予測する
・センターラインを超えて運転している車にはクラクションを鳴らし注意を喚起する
最後に
高齢者の方へ。交通安全協会より、こんなスローガンを見つけました。
お年寄り 孫の手本 いい横断
皆様、事故には、くれぐれもお気をつけ下さいませー。