分かちあいたいブログ

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映画 「ぶどうのなみだ」 観た感想

命まで落とそうとした絶望しきった男の目に映った一房のブドウ。

陽の光に照らされ輝きを放って見えるブドウは、昔、父さんが一本だけ植えたブドウの木であった。男は、泣きながらブドウを貪り喰い、人生を再スタートする。 

 


 ワイナリー事業の成功に向けて、ブドウの栽培風景やワインが出来るまでの醸造の過程や、経営などの営業努力が描かれている映画かな、という私の思惑は外れ、実際的な内容は描かれておらず。

 

風景美とヨーロッパ風の衣装は絵画から飛び出したかのよう。小物などの雑貨類もレトロ感に溢れている。それはもう異国情緒であり、どこの国を舞台にしているのだろうかと空想する。

  

 

f:id:apr64:20141012153619j:plainストーリーを織り成す登場人物もセリフも少ない。感情が揺さぶられるような大波小波が来るようなシーンの変化があるわけでなく、静かなドラマですが、賑やかで愉快な場面もあります。

 「ぶどうに音楽を聴かせるといいのよ」

皆で合奏して畑を練り歩きます。

 

感想

登場人物の名が日本姓なので、日本なのであろう。背景である時代は大正ロマンか?などと頭悩まし引っ掛かる。終盤頃、ワイン樽に2012年と明記されていたのを観て、現代か!!と驚いた感はありますが、そんな事はどうでもいいのです。

寓話仕立ての映画であり、 意表を突かれるというのも映画の楽しみの一つです。

 

さいごに

何が面白いかというと、観終わった人の感想が面白かった。

映画も終わり、クレジットタイトルが流れ、監督の名がスクリーンに出た時、隣に座るオジサンが一声を発した。「チン問屋の映画か!」というのが、何より印象に残っている次第です。