あいづち
平日は、焦りのドギマギ感や、失敗は避けたいプレッシャーだとか、どう動くべきかの迷いなどに充ちた日常を過ごす。
とっさに、態度や表情や、そのまま口に出すのは避けたい。
『沈黙入門』著者 小池龍之介
相手の話しを遮らずに聴く態度は、相手を理解する際や、信頼関係の構築に必要とされる技術である。
が、誰にでも、毎度では、くたびれる時がある。
話しを聞きすぎて、ストレスになりそうな時、自分濃度(ジブン!ジブン!自己愛の強すぎる人などを指す)の高い人が長話しをしだした時などに、いい加減な相槌のすすめというのを実践してみたい。
相手の腰を上手に折ってあげる法
相手が「ジブン、ジブン」と駆り立てられて、自分語りを繰り広げるのは、相手にとってもよくないことなので、遠慮なくまいりましょう。
(中略)
「ふーん」「そっか」「そうですか」など短く切るように言って、その話題を続けられないようにする。
すかさず「ところで」と言って、まったく関係のないことに少しだけ触れてみたりする合せ技もあります。
これで、先ほどまで続いていたくだらない話しは、当たり障りなくお流れになるという寸法です。
そこで、できれば、優雅に話しの腰を折りたい。
勇敢なる沈黙
『お嬢様ことば速修講座』という著書を推奨されております。
「お嬢様」の取るべき態度として焦りは禁物。なんとなく返答に困ったときや、明確なことを言うのがわずらわしいときは、曖昧かつ穏やかに濁してしまえばよいとあります。
「『ええ』『まぁ』などとおしゃったきり、ほほえんでいらっしゃれば、どうせたいしたことをお話しになっているわけではないのですから、自然に、別の話題に移っていかれるものと存じます」
いつでもどこでも「さようでございますか」
お嬢様が遣う曖昧な否定表現のひとつ。
「違います」と表面から否定するのと違って、相手が傷つくこともなく、しかし、なんとなく話しの腰が折れて話題が切り替わるきっかけが訪れることが期待できます。
話しの内容に共感しずらい時、作り笑いにも疲れた時、飽きてきた時、優雅に沈黙して、お嬢様に見習い「なんのお話しだったかしら」と笑顔で言い放ちたいものです。
仕事では、対等の立場で、やりとりすることは少ない。
入社して間もない人が、上司の自分語りの聞き役のエジキになってるのを見る度、自分濃度は薄いくらいでちょうどいい、というのを学習する。
精進、精進
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