巻き込まれても、抜け出す知恵
人のケアをするにあたって、平常心を意識することは大事だなと思う。
利用者さんの語り、物語に耳を傾けるとき、この平常心を意識していないと、相手を飲み込んでしまうか、呑み込まれたままになる。
呑み込んでしまった場合は、相手を拒絶するか否定する。
呑み込まれた場合は、木を見て森を見ず、利用者さんの物語りの中に入り込んでしまい、さ迷う。
どちらも、いずれ燃え尽き、ケアの継続が困難な状態に陥る。
八方塞りに思える事態に遭ったとしても、いい方法はないかと抜け穴を探すアンテナを張り巡らせて、利用者さんやその家族と関わっていかなければならない。
問題自体は明らかに困難なものであったとしても、 関わる支援者が平常心でいると、取り乱した状態の利用者さんは、自分らしさをやがては取り戻す。
そして、支援者側も、利用者さんの問題に対し、どこまでが対処する範囲であるかという境界なり領域の判断ができる。
難解な問いの答えを出すのは、他の誰でもない、当事者であるからこそ、各機関との連携が重要であり、適切に関わるために、支援者は、動じすぎてはならない。
どこにフォーカスして関わっていくのか、次にどう繋げていくのか、知識と共に平常心という知恵も必要だ
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