プライバシー厳守だからこそ
在宅支援は、プライバシーに接する仕事でもある。
事前アセスメントで聞き取れなかった、利用者さんの背景を知って動揺してしまう時がある。
それは、衝撃的な真実ほど動揺する。
自分のキャパを超えてることに気づかずに、延々と、利用者さんの話しを聞いてしまった後、どう受け止めれていいのか、混乱する。
しかし、話しを遮るのは、気を遣う・・
境界線を引く、とはいっても目に見えないものなので、線引きが難しい。
私は、テンションが上がってみえる利用者さんと関わる時、話しを促すような相槌や、話しを丸呑みにした是認は控えます。
内容が、おや?話し過ぎてない?と感じた時は、一旦話しを遮って、利用者さんに質問します。
「ちょっと待って、それは、聞いてもいい内容ですか?」
これは、自分にも利用者さんににもメリットがあります。
自分のメリットとしては、支援に関連しない私的なことを知りすぎて、受け止めるのに苦しむということが防げます。
利用者さんのメリットは、「しまった!喋りすぎた!どういう風に思われただろうか!?」などと考えて、次の訪問時、ヘルパーさんへの態度を、よそよそしくしてしまうのを防げる。
当たり前のことですが、自分自身の興味本位から利用者さんのプライバシーの話しを聞き出してしまうことのないようにしたいものです。
利用者さんの話を聞いてしまったが為に、相手を判断して、援助が疲れてしまわないよう。
両者共に、健全でいて、安定した、援助関係の継続を保っていきたいものです。