盛者必衰
桜の花びらが舞ってるのを見ると、残念な気持ちになって、いつまでも咲いていてほしいなぁという主観に浸ってしまいます。
だって、桜、綺麗ですもの。
出会いと別れの季節に咲く桜。
喪失して、新たな価値観が生まれ、を繰り返していく。
在宅支援の仕事をしてると、利用者さんは、生きてきた歴史を語ってくれます。
その物語の主人公は、勿論利用者さん自身であり、それはそれは見事な名役者です。
その物語から教訓をいただいたり、知恵をお借りしたり。
幾つもの山場を越えられ、手放したものから得たものは、普遍の価値であり、そこへと到達された利用者さんに、私は、ひれ伏さずにはいられない。
得る為に手放す。
手放すためには、手放さざるを得ないことを認めなくてはならない。
それは胸を引き裂かれるような思いであっただろう。
思ってもみなかったことが、人生で起こる。
だけど、それを、どうやって、受け止めればいいのだろうかと、拒絶しても、身をやつしても、起きてしまったことの現実を変えることはできない。
平家物語の冒頭文を思い出しました
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
・・・
奥深いテーマです
- 作者: 松尾恒子,友久茂子,番匠明美,福井裕子,康智善
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