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訪問介護事業所に実地指導がやってくる 【準備編】

きたる介護保険の実地指導に向け、人員や設備、タイムカード、雇用契約書、従業員の資格証、勤務体制一覧、管理者の雇用形態、請求書や領収書なども確認。この辺りはテコ入れ無し。ずさん経営でなくて良かった。運営規程は壁に貼り付けてあるのと、おつぼね事務員さんが、きちんと管理して保管してくれている。わたくしに非はございませんと涼しげである。

 

本番に向け、次はサービス提供責任者が管理する書類の確認だ。

重要事項説明書や契約書に署名や捺印はあるかどうかイチから見直していく。署名や捺印など当たり前のことであるが、10年もの間、実地指導無しできた我々にとって緊張感が欠けてしまっているゆえ、うっかりは常である。

 

個人情報同意書、訪問介護計画書やケアマネから送付される書類や被保険者証の情報、サービス担当者会議の記録又この会議に欠席した場合は照会文書をケアマネから貰わなければならない、他には介護経過、アセスメント、モニタリングといった書類を作成しているかどうかをこれら隈なく目を通す。当日どの利用者のファイルが見られるかは分からないので余念なく確認しておく必要がある。

  

確認しておく文書はこれだけではない。緊急時対応マニュアルも重要だ。昨今は、災害に見舞われる可能性が高い。そういった災害時の対応マニュアルがあるかどうかも見るであろう。そしてそれは近年に対応しているものであるか目を通しておくのがいい。時代錯誤の役立たずマニュアルを提示しないようにしておきたい。

 

事故や苦情処理についても文書を保管しておく必要がある。事故や苦情者への対応記録やそれらの対応マニュアルも必ず見るであろうから。それにしても苦情の記録を見て笑ってしまった。ヘルパーの喋りすぎがストレスになるという苦情記録が数枚あった。口は災いの元である。下手なお喋りを長々と聞かされるほど迷惑なものはない。

 

現場介護員の懐が潤う介護職員処遇改善加算Ⅰの算定要件である毎月の事業所内外の研修計画と実施の記録は必須だ。これも確認しておきたい。参加者の捺印記録書と、欠席した者には資料を配布したという各ヘルパーの捺印記録書、年に一度は必ず人権と感染症の研修を行っているという資料もファイルに綴じておかねばならない。付箋に人権と書いて貼っておくと、実地指導員の手間も省けて早くおいとましてくれそうな気がする。何せ加算を取っている場合は必ず見るものと肝に銘じるのだ。初回加算は、サービス提供記録にサービス提供責任者の署名捺印を忘れずに。しかし不正はいけませんよ。

 

広告、パンフレットにチラシがある事業所はそれらも見るようである。これは無いので手間が省ける。

そんなこんなで、本番に向け一通り何度も目を通した。10年もの間、実地指導が来ずであったが、いよいよ長年に渡る垢を落とされる日が訪れる。指導のマニュアル化というのがどんなものかも興味深くて血湧き肉躍る。いざ本番へ!!

 

<つづく>

 

 

 

介護報酬の解釈[2]指定基準編 (平成30年4月版)

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